子どもの学力は小学校入学前でおおよそ決まる

これは自分がたまに感じることなのですが、子どもの学力は小学校入学前にある程度決まるんじゃないか、と思っているのです。
※この場合の学力とは、学校でのテストの成績やいわゆる学歴みたいなものです。子どもの幸せとは無関係です

小学校で優秀だった人ってその後も優秀じゃない?

まずはただの感覚の話から。

小学校で優秀だった人ってその後も優秀で、偏差値高い大学に行っていません?

もちろん例外はたくさんあります。
そうでないと小学校から成績の変動が一切ないまま、その後も進むことになって、それはそれでおかしいので。
そもそも大学進学率が低い地方の学校もやや話が変わりそうな気がします。

ただかなりの肌感覚ですが、小学校のクラスで優秀だった人はその小学校における優秀な進路を歩んでいる気はするのです。

成績が良いと自信が付き、その後も伸びやすい

なぜ小学校入学時に優秀だとその後も優秀になるのか、の理由として挙げられるのが「環境」です。

クラスのなかで良い成績をとれば嬉しいし自信になるし、次も頑張ろうと思える。

ただそれだけです。
学校で成功体験を味わえる機会ってそう多くないと思っていて、テストの点数など数字にも出る勉強は成功体験を味わいやすいはず。

成績が悪かったからと言って、その悔しさからめっちゃ勉強しよう!と思う小学生よりも、勉強は苦手だからやりたくない、と感じる小学生のほうが多いはず。
少なくとも楽しく勉強できるわけではなく、やはり勉強できる人との差は広まってしまうと思うのです。

成績の順位が大きく変わってくるのは、勉強以外で成功体験を味わったり別のことに興味が出て取り組める中学・高校の時期になってからなのかなと思っています。

また、学力ではなくスポーツの話になりますが、カナダのアイスホッケーのプロ選手は1月生まれがかなり多いそうです。
カナダのアイスホッケーの場合、4月区切りではなく年区切りでやるため、1月生まれのほうが年上になるため体格が良いです。はじめのうちは身体が大きいと有利ですし、選抜クラスに選ばれ良い練習に恵まれ、他と差をつけまた選抜に選ばれていくことで、どんどんプロに近づいていくのです。

つまり、勉強でもスポーツでもはじめに優位に立つと、成長の正のスパイラルになっていく、という話です。
その話を詳しく知りたい方はこちらの書籍に詳しく書いてあります。

ということで、小学校入学時に優秀だとその後も優秀になりやすい、というお話です。

小学1年生の段階で頭(学力)の良しあしに差がある

上の話は感覚の話なので同意できない人もいると思いますが、もうひとつ気になる点として、
「勉強をしっかり始める小学1年生の段階で、頭の良しあしに差があるということ」です。

なぜ頭の良しあしに差が出るのか

勉強を始めたばかりで、なぜ理解度や成果に差が出るのか、その理由は主に以下だと思います。

  • 4月生まれと3月生まれで1年の差がある
  • 幼稚園/保育園など入学前に習って予習している
  • 家庭での教育をしっかりしている

まず1つ目はしょうがない問題で、上でも紹介した通り、身体能力は特に差が出てしまいます。
1年の差があると脳の発達度合いも変わるため、理解度や記憶力にも差は出てくるんだろうなと思います。

2つめの事前学習ですが、事前に学んでおけばもちろん理解できます。
入学前の事前学習といってもせいぜい数ヶ月程度の量で、入学後もずっと予習しない限り、そのうち追いつかれそうです。
ただ予習しているうちは、予習していない小学生よりも有利で、成績も良さそうですね。

家庭環境/家庭教育が子供の成長を決める

生まれた月、事前学習という要因をなくしたときに、子どもの成績の差はどこから生まれるのか、というと、子ども自身の理解力/集中力などの目に見えにくいポテンシャル(潜在能力)からくると思っています。

では、それらの能力はどうやって養われるか、というと、「小学校入学前の家庭環境や家庭教育」だと思うんですね。
小学校入学前に子どもが時間を過ごす大半は自宅である家庭であり、その家庭環境が子供に与える影響は大きいと言えるでしょう。

・何時に寝かせるのか
・何を食べさせるのか
・子どもに対してどう接するのか
・家ではどんなことをさせるのか
・食事のしつけをしているか
・どんなものに触れさせているか
・どんな人たちと話すのか
・どんな場所に足を運ぶのか

挙げるときりがないですが、家庭での過ごし方が子どものポテンシャルを決めることになります。

勉強のことなんてまだまだ考えなくてもいい、と思っている人もいるかもしれませんが、成績が悪いことが分かってから頑張るのは大変です。
早い段階で頑張って、成長の正のスパイラルの恩恵に預かるほうが断然楽です。

そんなことを考えて、小学校入学前の教育はしっかりと考えていきたいと思う今日この頃でした。

この書籍が今回の考え方に近くて参考になったので、成功という観点から教育を考えたいかたはぜひ。

余談:成績が全てじゃないし、きっかけ1つで変わる

もちろん成績や学歴が良くても幸せになるわけありません。
勉強を教えるのも大事だけれども、幸せに生きられる教育のほうが大事です。

そして、小学校入学前に決まるなんて言うと、子どもが小/中学生だとして成績が悪かったら手遅れじゃん、ってなりますが、きっかけ1つで成績はぐんと伸ばせられます。
「成功体験を味わうこと」「より優位な環境で学べること」ことが成長の正のスパイラルに入る要因のひとつなので、これらのきっかけを上手く提供するといいはず。

SPONSORED LINK

ワークキャリア