田舎には仕事はないが、”仕事の素”がたくさんある

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千葉の田舎の金谷からこんにちは。田舎で独立してもう5年目になります。
田舎にいてたまに言われることが「地方や田舎って仕事はあるの?」という質問です。

いや、仕事はありません。そもそも仕事を求めてくる人材だと、地方移住してやっていくのは多分厳しいです。

タイトルに書いたことが全てですが、田舎には仕事はないですが、“仕事の素”がたくさんあるんです。

地方には”仕事の素”になる課題が山ほどある

仕事の素ってなんだ、という話になりますが、まずは以下のグラフを見てもらえればと思います。

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仕事とは「サイト制作の案件」「イベント集客の案件」などもう案件としての形が出来上がっているモノをこの場では指しています。

仕事の素とは、クライアントとなりうる企業/人の課題や不満点、ニーズになります。
例を挙げると、以下のようなモノが仕事の素です。

  • 飲食店だがサイトがなく、臨時休業や新メニューを伝えられない
  • 人を採用したいが、全く採用できない
  • 観光客が減っていて、町全体の観光客を増やしたい
  • 山の整備ができておらず、道を安全に歩きにくい
  • 人口減少が進んでいて、もっと子供や家族層を増やしたい

などなど。
地方ではやらなくてはいけない課題やニーズがたくさんあります。1人では取り組めない大きすぎる課題もありますが、小さな課題だって山ほどあります。

こういった仕事の素に対して、適切な解決策を提示することで、それらが仕事になるんですね。

飲食店で人が集まらない、休みをスムーズに伝えられない、のであれば、まずはサイトを作ってもいいですし、食べログで来る人が多いのであれば食べログの整備や使い方を教えてあげてもいい。
そういった提案をすることで仕事は獲得できますし、仕事の素から寄り添うことで他の人がその仕事を奪うこともなく、誰とも競合することなく仕事が取れます。

国としても、地方をどうにかしないといけない、というほどに、地方には課題が山積みで、何度も言う通り、仕事の素がたくさんあるんです。

東京には仕事はたくさんあるが、仕事の素は少ない

その点、東京には仕事はたくさんあります。
求人も有り余るほどありますし、仕事内容を選ばなければすぐに仕事ができます。
仕事内容を選んでも、企業が豊富であるでしょう。その点は地方にはない魅力といえます。

ただ、仕事の素はやや少なく、新しく開拓する余地は少ない、というより、未来を開拓するような印象です。
「新しい市場を生み出す」「世界を変える技術をつくる」のであれば東京など都心のほうが相性はよさそうです。
 

個人的には、東京都内で1時間で荷物を届けられるサービスを作るより、田舎で生活必需品がすぐに買えない地域を解決することのほうが面白いと思っています。
あくまで自分にとっては、地方や田舎のほうが、解決したくなる仕事の素がたくさんあります。

独立したい人には地方は面白い環境

独立して何がしたいか、によりますが、仕事の素が山ほどある地方は独立には面白い環境だと思います。

都内で独立なんて、似たような人やサービスが正直山ほどあるわけで、そのなかで競い合って消耗するよりも、周りに解決しようと考える競合がいない地方で、自分のペースでやっていくほうが楽しいと思うのです。
 

地方ってお金もなくて稼げないんじゃないか、という意見もありますが、地方にはお金はたくさんあります。
国が助成金を出して支援していることもあり、自分自身で助成金を取ることも可能ですし、助成金をもらって頑張ろうとしている自治体や企業も多くあり、お金はなくはないです。

助成金など関係なく、地主や昔からある企業は比較的安泰なところもあるでしょうし。
少なくとも、個人が独立してやっていくのに困ることはないです。

難易度は高いのでご注意を

ただ注意しておかないといけないのは、仕事の素の難易度はやや高めです。

「店をもっとお洒落にしたい」という仕事の素で、店の看板やPOPを作成するデザインの仕事であれば比較的いけると思います。
ただ「都心から3時間離れた何もない土地で人口を増やしたい」となると、中々ハードな仕事の素と言えそうです。

仕事の素によりけりですが、難易度が高い仕事の素も多いのでご注意ください。

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