地域活性や地域ビジネス関連の書籍で読んでよかったおすすめの書籍をまとめています。
地域活性の内情や成り立ちまで深く語られている書籍だからこそ得られる学びも多いです。
足を運んで地域を知ることもいいですが、全国をずっと回れるわけではないので、書籍で知恵が共有されるのは有難いですね。
随時更新していく予定で、まだ情報少なめなのでご了承を。
新しい農業の風はモクモクからやって来る
伊賀にある「伊賀の里モクモク手づくりファーム」の立ち上げやら運営がまとまった書籍です。
通称モクモクは六次産業を早い時期から実践していて、農業や畜産の体験プログラムを始めたことで特に有名になったり。
都内にもモクモクのアンテナショップがあり、もしかしたら見かけている人もいるのかも。
はじめはハムやソーセージを作ることから始め、質の高いブランドへと育て上げ、それらを自分たちで販売までする。
その後はそれらを作る過程を体験プログラムとして提供し、作物の種類も増やして、レストランや宿泊施設も併設させて、ファン向けに会員制度を用意してコミュニティをつくり、、、
といったことをどんな形で進めていったのか、が分かる一冊です。
地方でも良いコンテンツを作れば人が集まる、ことを実践していて、0からここまでの規模まで作り上げる過程を見れるのも面白く、地方で農業やりたい、農業に留まらず事業を広げていきたい、という人に読んでもらいたいです。
※ただ知名度がないのか新品の取り扱いがなく、Amazonには中古しかないです
地域×クリエイティブ×仕事:淡路島発ローカルをデザインする
淡路で地域活性関連の事業を行っていた「淡路島はたらくカタチ研究島」の立ち上げや運営にまつわる書籍です。
(こういった自伝っぽい書籍、好きなんです)
淡路島に行った際に話を聞いたり、当時の資料など見たのですが、こんな規模感でプロジェクトを進めていけると面白いなと感じて、すごくワクワクさせられました。
地域のブランドづくりや移住促進に繋がるプログラム設計など本当にプロの仕事と感じられる質の高さです。
というのが、この書籍でスパッと伝わるかというと、現地を見て、活動詳細を知ってみないと伝わり切らないこともあるのですが、その活動の一片でもこの書籍を通じて感じてもらえるといいんじゃないかと。
※事業年度が決まっていた事業で、今は「ハタラボ島」に活動の一部が引き継がれています
D&DEPARTMENT に学んだ、人が集まる「伝える店」のつくり方 学びながら買い、学びながら食べる店
「D&Department」を説明するのすごく難しいのですが、ロングライフデザインをテーマに各地の魅力ある商品をピックアップして販売しているショップです。
その土地に根付いた形で店舗展開していたり、雑貨だけでなく飲食店もやっているのですが、地域性を活かすのが上手で、そういったスタイルがどうやって生まれたのか、が分かる一冊になっています。
「学びながら買い、学びながら食べる」という言葉の通り、ただ消費するだけではなくより価値あるものを手にしたい、という価値観を持つ人との相性はすごくいいんじゃないかと思います。
「小商い」で自由にくらす (房総いすみのDIYな働き方)
地域関連の書籍でここ最近ダントツで紹介しているのがこちら。
千葉の房総いすみ地域にて活躍するプレーヤーを紹介しているのですが、実際どの程度稼いでいるのか、どういった働き方をしているのか、とても丁寧かつ幅広く網羅的に紹介されています。
1人2ページとさくさく紹介しているのは個人的に好きで「こんな人がいるんだ」と知れたら後はネットで調べてもいいし。
いすみという地域にこれだけ個性的な人が集まっている、ってすごく可能性があるなと。
そして、各地域でこういった書籍があると、その地域の”ヒト”の魅力がぐんと伝わって良いなと思いました。
(2017/06/11追記)
ローカルメディアのつくりかた:人と地域をつなぐ編集・デザイン・流通
地域活性において地域の魅力をどう発信するか、集客力を持つためにどうメディアを活用すべきか、と悩んでいたので試しに買ってみました。
地域メディアだと収益を出すのが中々難しいので、そのなかで成功事例がいくつも紹介されていて参考になりました。
実際にどの程度の収益や発信力になっているか、生の数値はもっと知りたかったなぁと。ただ地域メディアに興味ある人は実体験は参考になりますし手に取ってみるとよいと思います。
(2017/06/11追記)
ポートランド 世界で一番住みたい街をつくる
街づくりの事例として有名なポートランドがどういった取り組みをしてきたか、がまとまった書籍です。
ポートランドの事例を見かけることはあっても「全体像がどうなっているのか」「どういった成り行きで今のポートランドができたのか」「そもそもポートランドの魅力って何なのか」を知らなかったので読んでみました。
やはり“市””民間企業””地域住民”が連携して、かなり高い意識のもと動いているなと。
この規模感で街づくりをしていくフェーズも体験してみたいです。
(2017/06/11追記)
ソトコト
書籍ではなくて雑誌ですが、地方のことを知るならソトコトが一番です。
移住や暮らしにまつわるネタから、地域活性に関する話まで幅広く深く取り扱っています。
雑誌で今の情報が手に入るのも魅力で、知り合いの活動が取り上げられているのを見るのが楽しいです。
他にも読んで良かった書籍があれば随時追加していきます。